Yangの日記

何でも書きます。

【第3話】ガンブレード完成後の具体的な動き方(前編)

この記事を書くか書かないか、という議題で、私の中の天使と悪魔の鬩ぎ合いが起きたわけです。

 

私がこれまで培ってきた姑息なアサシネート術を公開してしまうということ。

それは、日本サーバーでのカタリナ対策が少なからず強化されてしまう、という面倒なリスクと戦うことになるわけです。

 

一人のマジシャンが種明かしをすれば、観客はマジックに関する知識を付け、次第に見破ろうとしてくるわけで、そういったマジシャンは同胞から嫌われますよね。間違いなく。営業妨害ですから。

 

マジシャンという例えは少しばかり合ってないんですけど、つまりはそういうことで、明らかに他のカタリナ使いの方々の迷惑になってしまうのでは、と思ったり、

日本サーバーにおけるカタリナ界隈から干されてしまうのではないか、

明日から晴れた気持ちでLoLと接することはできるのだろうか、と思ったりしたのです。

 

それでも、あえて、知らんと言わせていただきたいのですが。

 

いえ、このような結論に至った理由はきちんと存在するのですが、

近々、私は台湾サーバーへと高飛びする準備を進めているわけなんですけど、このサーバーがまた面白いんですよね。

 

まだレベル上げの段階で、24レベルなんですけど、明らかにジャングラーの動きが日本サーバーと違うんですよね。

何が違うのかは、ジャングル全然分かんないんで説明できないんですけど、とりあえず、日本サーバーと違うって言っておけば分かってる感じになるんですよね。

 

それと、愉快な人も居たのですが。

ノーマルでのレベル上げに疲れて、AI戦に入ったときの話なんですけど。

 

あるとき、チームに一人だけ、異質な存在を確認したんですね。

f:id:tdtaru1027:20190110134627p:plain

ランクで1回は見たことあるアレ

間違いなく歴代最速の、凄まじく洗練された即ピックだったのですが、

試合が始まると、案の状、ミッドレーンに向かって滑走し始めたんですね。

私はトップレーンからその光景を見ていたのですが、敵AIのアーリは開始10分時点で16キルを所持していました。

 

台湾サーバーの初心者応援特典でWinBoostがついているため、勝って早くレベル上げがしたい私は真面目にAI戦をこなします。

この時点で、トップレーンの私とミッドレーンのラムスとの1v1が始まり、激しい攻防が続くかと思われたのですが、私が使っていたチャンピオンは幸運にもAI戦最強のカタリナでしたので、どうやっても負ける要素は無かったと言っていいでしょう。

 

寧ろ、アーリのシャットダウンゴールドのおかげで私のビルドは加速し、トップのインヒビタータワーを破壊することに成功したのですが、

虎視眈々と、修行僧の如く滑走を続けていたあのラムスが、急ブレーキをかけたのです。

 

私は何事かと思い、十数秒の間、彼を観察していたのですが、一向に動く気配が無いため、少し心配になってきたんですね。

部屋の外でやかましく鳴いていた蝉が、急に鳴き止んだときに感じる感情と似ていました。

 

まあ、そんな心配も一瞬で忘れてしまった私は、ミニオンの波が押し寄せるインヒビターを割ろうとトップレーンにTPをかけたのですが、そのとき

 

「頼むから負けさせてくれないか」

 

 という内容の英語のチャットが左下に表示されたんですね。

 

表示されているチャンピオンの名前は台湾語ですので、TABからそのチャンピオンを探しました。

ラムスでした。

 

あのラムスが喋るなんて。と私が密かに感動している間に、次々にチャットが更新されていきます。

 

それらを要約すると、

 

「自分は、AIで50連敗できるか、という挑戦をしている」

「この挑戦に成功すれば、友達に自慢できる(?)」

「現在、28連敗中なので、協力してくれないか」

 

とのこと。

 

――迷いました。

今ここでミニオンを押し続け、ネクサスを割ってしまえば、彼が続けてきた努力は水泡に帰してしまう。

しかもそれは、私自身の手で終わらせたことになってしまう。

 

しかし、WinBoostで貰える経験値は普段の2倍。

その一瞬の葛藤は、マウスに添えられた右手の動きを止めました。

 

 

私が出した結論は、こうでした。

私はラムスに……いえ、画面の向こうに居る彼自身に、謝りました。

 

 

「Sorry」

 

 

――この一単語を見た彼がどう思ったか、それは知る由もありません。

でも私は、この複雑な感情が少しでも伝わってくれればと、そう願いました。

 

私は、言い表せないほど深く、強い悔恨の情にかられてしまいました。

自己の利益のため、他人を蹴落として進む。

これはもはや、自然の摂理と私は考えます。

誰かの幸せは、誰かの不幸せのもとに成り立っています。

私は、そういうものなのだ。仕方ないことなのだ。と割り切っていました。

 

しかし、現実に目の当たりにしてしまえば、容易に感情が揺らいでしまうのです。

 

――彼は、私を恨んでいるかもしれません。

彼は、今もなお、AI戦で挑戦を続けているのかもしれません。

 

また、私が普段やっているレート上げも、同じことなのです。

これによって、不幸になる人間は沢山いたでしょう。

彼らも、私のことを恨んだことでしょう。

 

そのような不安が高まったとしても、私はこれまで続けてきた行動を、変えるつもりはありません。

それはつまり、自分が考える「人間らしさ」と非常に合致しているように思えるからです。

 

 

 

 

 なんの話ですか?

 

 

 

つまりこれは、『カタリナの記事を書くぞ』と決めた私の決意の影には、きちんとした葛藤があるんだと、それなりの覚悟を持っての行動だと、そう言いたかったのですね。

嘘です。講座を書くのに疲れただけです。

 

 ということで、ここで本題に入ろうかと思ったのですが、文字数が多すぎるため後編へと続きます。